みなさんこんにちは!愛とロマンの男マーカスです!
今回「建てる前に知っていて良かった上下水道のこと」をご紹介します。
一戸建ての新築住宅が欲しい!というみなさんは、いろんなことを勉強されて、間違いのない家作りがしたい!とお思いのはずです。
だれでも良い家が欲しいですよね。
「夢のマイホーム」なんていうキャッチコピーがあるくらいですから「失敗」という二文字に一番敏感になっている頃かもしれません。
そんな、確実な家作りをするために、みなさん全員に共通して言えることってなんだと思いますか?
それは、家作りを任せっきりにしない、ということです。
「でもプロに任せないと建てなくない?」
そのとおりなんです。
ですから、みなさんは、チェックできる最低限の目を持っていてくださればと思います。専門家ほどの知識を持つ必要はありません。
どんなに優れた建設会社や建築家に依頼しても、住むのはみなさんです。みなさんがチェックできれば、間違いのない家が手に入りやすくなると思いませんか?
事前にチェックしていた方が良いことについて書いた他の記事もあります。
インフラを確認しておかないと後々困る
良い土地が見つかって、「建物の計画だ!」と意気込む前にちょっと待ってください。
不動産屋や住宅会社の営業マンが紹介してくれた土地でしたら、住宅は建つには建つと思います。
ですが、インフラに関しては事前にチェックしておかないと、いざ計画段階になって余分な出費が必要になってしまったり、スケジュールが大幅に狂ったりすることがあります。
そうなれば予算削減を強いられるかもしれません。マイホームに使うはずだった床材やドアなどが使えず、引越し時期も遅くなり、妥協が多くなるとも限りませんよね。
主に水道については水道局で、下水道は下水道局で確認が可能です。
水道管の本管
土地に水道水を引っ張ってくるための水道管です。
「水道水なんてあるに決まってるじゃん」
とお思いでしょうが、ないところもあります。
まずは道路に水道管の本管が埋まってあるのかチェックしてください。
もし水道管の本管がなければ、大変すぎます。即、役所との協議です。
水道引き込み管
水道管の本管があったら、次に土地への引き込み管があるかチェックしましょう。
住宅用地でなかった場合に、時々引き込み管がないことがあります。
なければ本管から枝分かれ工事をして、土地に水道管を引き込まなくてなりません。
これには、「給水引き込み工事」などという名目で工事が発生します。結構な費用が発生することがあるため要チェックです。
また引き込み管があったとしても古くて使えない場合もあるので、こちらも合わせて要チェックです。
口径・水圧
生活を行うために必要な水圧が確保出来ているか、給水管の太さは問題ないのかチェックしましょう。
口径が小さくて水圧が低いと満足にお風呂の水が貯められない、シャワーが弱い、トイレが流せないなどのトラブルの原因となります。
水道メーター
既に水道メーターがあれば、それを利用すると特別な費用が発生せず助かります。
古くて使用できなかったりすることも多いので、大丈夫かどうか、建設会社に確認するか水道局に確認するかしておくと安心ですね。
また現地にメーターボックスといって、鋳鉄製や樹脂製の箱に入っていることもありますので、見つけた場合は開けて確認してみると良いでしょう。
水道加入金(負担金)
水道局によっては水道加入金(負担金という場合もある)が必要となることがあります。必要な場合は結構な費用になるのでこれも要チェックです。
下水道の本管
住宅から放出される、雑排水や汚水を流すための下水管です。
まずは道路に下水道管の本管が埋まってあるのかチェックしてください。
埋まっていないことはよくあります。埋まってなければ、浄化槽方式か汲み取りということになりますので注意が必要です。浄化槽となれば、補助金が出る場合が多いですが、工事費も含めて結構な費用が必要になります。
その場合は建築会社を通して申請書や申請費用、放流方式か浸透方式かなどを確認してもらうようにしましょう。
口径・排水方式
下水道本管があれば口径を確認し、排水方式を確認しておきましょう。
排水方式は合流地域と分流地域で異なります。合流とは「汚水・雑排水」と「雨水」を合わせて排水する地域のことで、分流地域とはこれらを分けて排水する地域のことです。
分流では、「雨水」の放流先の確認が必要です。
よくあるのは、敷地内側溝などを通して道路側溝へ接続するという方法が一般的です。
住宅内は分流方式、外に出ると合流方式
雑排水(お風呂やキッチンの流しなど)と汚水(トイレ)は、住宅の内部では別々に排水経路を計画するのが一般的です。
住宅の外で合流させて、地域の放流ルールに則って処理を行います。
そうしておけば、万が一、宅内でどちらか一方が詰まったとしても被害を最小限に抑えることが出来きますね。
敷地内側溝
既に上でも話しましたが、雨水の排水経路として使用することが多くあります。
建物が建っていない場合、雨水は土地の地面の吸い込まれて浸透していたでしょう。しかし建物が建ってしまうとどうでしょうか。
建物の部分に降った雨は土地の地面に浸透することはありません。屋根に降ります。
では屋根に降った雨はどうしましょうか。
樋で集めて側溝などに放流するか、敷地内に浸透させるかなどの選択肢があります。しかし一般的な広さの敷地ですと敷地内に放流すると隣家からクレームが入ることもありますから基本的には樋で受けて排水道へ流します。
その排水道が敷地内側溝というわけですね。
軽視しがちですが、とても大切な溝です。購入予定の土地に排水溝があるかチェックしましょう。
最終枡
下水を下水道本管へ接続するための最終の枡です。大体は敷地内の道路の近くにあることが多いです。しかし無い場合には新しく設置する必要があるため、設置費用が掛かります。
ですので、もしも既にあるようでしたら出来る限り再利用することが望ましいと言えます。
しかし枡が古い場合や、埋設深さが浅い、排水桝の位置をやり変えるなどの際は、一度撤去しなくてはならないため撤去費用掛かりますから、要チェックです。
下水道加入金(負担金)
水道局同様、下水道局によっては水道加入金(負担金という場合もある)が必要となることがあります。必要な場合は結構な費用になるのでこれも要チェックです。
まとめ
いかがでしたか?
これらを事前にチェックしておくと、プランのやり直しや、急な出費などが発生するリスクを最小限に抑えることができます。
給水(宅内へ使用する水道水について)
・給水管の引き込み管があるかどうか。どこから引かれているか。
・適切な水圧は確保できるか。
・量水器(メーター)はあるか。
・水道加入金は必要か。
下水(生活排水)(雨水)
・下水道の本管があるかどうか。どこから接続されているか。
・合流地域か分流地域か。
・敷地内側溝はあるか。
・最終枡はあるか。
「しかし、どうして自分がチェックしないといけないの?」
そう思うのは当然です。
しかし、これらのことは案外、未確認で計画するところもあるようです。
「以前近くの物件をやった時は大丈夫だった。」
ということはよく聞きます。そんな時は決まってみなさんはこう言われると思います。
「こうなるとは、思っても見なかった。想定外だ。」
「……..。」
どうでしょうか。
施主がチェックしたところで、建設会社からは、
「ほら、大丈夫だったでしょう?」「心配しすぎですよ」と言われるかもしれません。
しかし、それでも良いと思います。
むしろ、そうなって欲しいと思います。
すると、心配することがなくなりますし、信頼しても良い会社なのかなとかの安心基準にもなるので、自分を安心させるためにもご自身で確認できる最低限の目は持っておいて損はないハズです。
ココまで読んで下さったみなさん、本当にありがとうございました。
みなさんが、少しでも安心して良い家作りが出来るお役に立てれば幸いです。
今日はこんなところ!おしまいっ
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