注文住宅で失敗はイヤ!でも注文しすぎると失敗するって本当?成功するための秘訣をご紹介!

注文住宅で失敗はイヤ!でも注文しすぎると失敗するって本当?成功するための秘訣をご紹介!

みなさんこんにちは愛とロマンの男マーカスです。

みなさんは注文住宅で戸建ての新築を建てようと思った際、どんなことに注意して「注文」していますか?

え?特に「注文」しているわけないって?

 

「注文住宅」なのに ですか(´;ω;`)




注文住宅なのに注文しないワケ

注文ってオーダーのことだと思うんですよね でもわたし設計者マーカスがお客様に聞くとあまり多くは語らない方が多いです。それはあまりにもったいない!

おそらく何を注文してよいのか、わからないからだと思うんです。雑誌なんか見ていて「かわいいーーー!!」「おしゃれーー!」「これ便利!」とか思っていてもいざ、ご自分が施主という立場になった時に「ぱっ」と出てこないんですよね。

普段から住宅や住まいのことについてよっぽどアンテナを張っている人じゃないと、なかなか「注文」ってできないものなんですよね。それはある意味しかたのないことなんです。何故だと思います?

それはご自分の住まい方がスタイルとして定着してしまっているからなんです。毎日、ご自分のお家でご自分のライフスタイルに沿った環境で暮らしているから、それが当たり前だと思ってしまっていて、”なにも伝えなくても今の暮らし方が出来る”と思ってしまっているんです。

でもですね、みなさん。それって御自分が思っているほど「当たり前」じゃないのかもしれないですよ。

自分の当たり前はみんなの当たり前ではない

わたしがお客様のご要望を細かに「~はどうですか?どんなふうに使っていますか?」と聞くと面白いくらいに千差万別なんです。簡単な例で言えば「普段ドライヤーはどこで使いますか?どこに収納していますか?」と聞いたとします。するとどんな答えが却ってきたと思います?

「洗面脱衣所で使っているわ。収納なんかしていないし、その辺のフックに掛けてそのままよ」

「リビングで使うわね。毎回コードを本体に巻いてクロークに収納しているわ」

「寝室で使っているわ。子供たちや主人は洗面所で使っているけれど。洗面台の引出に収納しているのよ。わたしのは鏡台にあるわ」

「ドライヤーは使わないよ。妻が自分用に持っているだけなんじゃないか。リビングの棚にあると思うよ」

どうですか?リアルにバラバラな答えなんです。ほとんどの方は脱衣所で使っているという方が多いですが、それが当たり前だとは限らないということがわかると思います。

ですから、みなさん。新築を注文する際はご自分のライフスタイルを余すことなくプランナーや設計者にお話することから始めてみましょう。きっとプランナーや設計者は真摯に耳を傾けてくれると思います。

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ヒアリングシートに記載する

多くのハウスメーカーや工務店、建設会社は独自のヒアリングシートというものを持っていることが殆どです。ここでは施主であるみなさんが住宅に対してどのようなお考えを持っているかということを聞き出すために、事前に調査項目をまとめた「アンケート用紙」のようなものと思って頂ければイメージしやすいかと思います。

ここでは仮にヒアリングシートと呼びますが、呼び方は様々です。「ご要望書」であったり「家造りノート」であったり「夢ノート」と言ったように。さて、このヒアリングシート、記入方法も様々です。事細かに「プロフィール」や「趣味」「好きなブランド」「起床時間や出社時間、帰宅時間や夕飯の時間」「休日の過ごした方」「持ち込みの家具のサイズ」「風水に興味はあるか」などを聞くところもあれば、「ご要望を自由に書き綴ってください!」とだけ書いていて方眼紙が付属してあるだけというところもあります。また。「好きな写真や雑誌の切り抜きを張ってください」というところもあるようです。

建設会社の考え方がココで垣間見えてきますね。

建築設計事務所のヒアリングシートがすごい

概ねわたしの経験からすると、軍を抜いて細かな要望を聞いていくるのは「建築設計事務所」です。「建築設計事務所」では施主オリジナルの空間を建築家のフィルターを通して具現化しようとします。彼らは自分の作品を作っているようで、実は施主のためのオリジナル空間を作ろうとしているんです。ですから施主の考え方を理解しようとしてきます。施主の想いを自分の中に取り込んで、施主が思い描く理想像を現実のものになるように設計したいと考えているんです。

アトリエ系や超有名建築家ともなれば、「これ以外にない」という理由から本当に必要最小限の要望した確認せず、あとは建築家の「感性」から生み出されるものが建つということもあり得ます。しかし、それは極々一部の限られた建築家のみであって実際は、上で書いたように彼らの考えと施主の考えをミックスさせたオリジナル空間が出来ます。そのためにこのヒアリングシートをとても重要なものだと位置づけているところがほとんどです。

ハウスメーカーや工務店にもしっかりと伝える

ハウスメーカーや地元の工務店などは、ここまで細かなものでないにしろ施主の要望に沿った建物創りをしようと考えていますので、「リビングは何畳くらいが希望か」「和室は必要か」「子供室はいくつ必要か」など基本的なことは聞いてくると思います。そしてある程度ぼんやり確認が取れたところで「一度、プランを出します」という流れで「プランを見ながら必要な箇所は修正していきましょう」となるところがほとんどです。

これは効率が良いという面からスピード感があるやり方と言えます。ですが、細かな要望は施主が伝えないと、営業マンから聞かれないことがほとんどなので、「ドライヤーは使用したあと収納するので収納場所が欲しい」と言わないと、何も収納がない洗面化粧台が付いていたということになるかもしれません。

特にハウスメーカーは注文住宅ではあるものの、ある程度の仕様は既に決まっていることが多く、オプションでの対応となることも多いようです。作り出してからは遅いことがほとんどなので、計画段階で伝えられるものは伝えておいて間違いはありません。

間取りを注文すると失敗する

要望をしっかりと伝えるとは言っても、間違いない家造りをしたいがために、事細かに「間取り」を指定するお客様がいらっしゃいます。詳しくは別記事で書きますが、注文すると言っても「間取り」は注文しすぎないほうが得策です。「間取り」はいろんなノウハウが詰まった最重要項目です。料理でいうと、おいしい料理をつくるためのレシピみたいなものです。レシピを指定してしまっては料理長が美味しい料理を振る舞えなくなってしまいます。

「辛いものが苦手」「海の幸がすき」とかと同じように「トイレはベッドに近いほうが好き」など要望はそれくらいに留めておくと美味しい料理が出てきますから、あとは料理長にお任せしましょう。

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普段から情報収集は行っておく

 

注文住宅で家を建てたいなと思った時くらいから、情報収集を行っていきましょう。情報収集と言っても専門書を買ってきて勉強するわけではありません。立ち読み程度でも良いので、住宅情報誌の切り抜きにあったような写真を覚えておくとか、インスタで気に入った写真をストックしておくとか、テレビで見た便利だと思ったアイディアなどをメモしておくくらいのことで十分です。

スクラップにまとめる

こういったことを習慣づけしていれば、自ずと関係ありそうな話題や写真に敏感になり、次第に雑誌を購入したりといった次のアクションがおこせるようになってきます。このアクションでは気に入った雑誌の切り抜きをスクラップしてみましょう。実際にハサミを使って写真を切り抜いてノートに貼ることが大切です。

そしてその横になぜ自分が気に入ったのか理由を書き添えておきましょう。面倒でもあとで見返した時、「そうだった」とか「そのときは、そんな考えだったけど、今はもっと良い考えに巡り合った」というふうに比べることが出来て、情報が蓄積されていくのが感じられます。それこそがみなさんだけのオリジナルの設計図となるのです。

携帯に写真をストックしておくだけはNG

ここで注意ですが、携帯に写真をストックしておくだけというのはあまりお勧めできません。ダメだというわけではありませんが、それはその写真の構図や雰囲気が好きだという程度にしか参考になりません。

またストックは簡単にできてしまうため、すぐに膨大な数になります。そうなっては自分が本当に目指したいものが何なのかわからなくなり、逆に混乱を招く原因にもなってしまいます。わたしはそんなお客様をたくさん見てきました。結局ストック写真のはじめの頃と最後の方でテイストがガラッと変わりすぎていて一貫性のない情報となってしまいました。

スクラップした写真とメモがあれば理想の家造りは大きく前進したと言っても過言ではないでしょう。あとはこのスクラップを享受してくれる担当者や設計者と巡り合えるかどうかということになってきますが、何もない状態よりも、みなさんの感覚に近い感覚を持った設計者を探すことがグンとラクになっているはずです。

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生活に困っていることを考える

ヒアリングシートに現状の住まいの要望を書くだけでは、つまるところ「現状維持」でしかありません。

せっかく夢のマイホームなのですから「より快適に」「より便利に」「よりおしゃれに」「より気持ちよく」と、今以上のものを手に入れるようにしましょう。そうするためには、今の問題点を洗い出すことから始めると効率的です。

しかし問題点がわかっても解決出来ていないこともよくあります。

どうすれば解決できるかまで考える

例えば…「収納がすくない」これはダントツで一位の悩み事ですね。いつの時代も変わることはありません。しかしこれではどう解決してよいのかわかりません。ここをもう少し詳しく考えてみましょう。

単純に収納が多いと悩みは解決しますか?? 収納が多くても、普段から取り出しにくい位置にあると逆に不便じゃないでしょうか。収納が多くても、小さな収納ばかりで大きなものが仕舞えないのでは意味がありません。収納一つにしても、具体的に何をどうしたら解決出来るのか考えてみることが重要です。

収納が遠くて困っている。ストーブや扇風機などの季節モノはリビングで使うことが多いので近くに収納する。

バッグの置き場所がなくて困っている。クロークには洋服の他にバッグや靴を収納したいので、専用の棚を多く作りたい。

衣替えのたびに大変。衣替えをあまりしなくて良いように洋服は畳むよりもハンガーに掛けておきたい。だからハンガーパイプを多くつくりたい。

などなど、挙げればキリがありませんが、問題点を解決するためにどんな方法があるのか、考えるようにしましょう。

また、解決方法がわからない場合は、問題だけをメモしておき、あとで設計者やプランナーに要望を伝えるときに一緒に解決策を考えるよう促すことも、「より快適」な家を手に入れるには大切なことと言えます。

まとめ:施主が伝えないと住みたい家にはならない

いかがでしたか。どんな家に住みたいのか、注文住宅である以上かならず要望を伝えなくてはなりません。ですが、伝えることが出来さえすればあとはプロに任せることが出来ます。可能なのか不可能なのか、はたまたどんなデザインに昇華させて提案してくれるのか楽しみともなり得るでしょう。

わたしは、このブログでもなんども書いていますが、施主はみなさんです。みなさんが住む家ですので、みなさんが主体性を持って周りをどんどん巻き込んでいくべきだと思います。

「とくに要望なんてないよ」

それはそれでも全く問題ありません。建設会社やハウスメーカーにとっても難しく考えなくて良いのでラクになります。ありがとうございます。

でもそのかわり、あとで「こうじゃなかった」「ああすべきだった」と後悔しないでくださいね。聞いてない、確認されていない、こうなると思っていなかった、普通で良かったのに、と思っても既に遅いということになりかねません。

自分の普通が、みんなの普通と同じとは限らない

 

建設会社や工務店、ハウスメーカー、ましてや建築家などは家創りを担うプロです。要望を言われることを前提に構えていますので、「失敗しない家造り」のためにも、気にすることなく遠慮することなくどんどん要望は伝えましょう。

 

間取りを注文しすぎると失敗する 注文するなら、”トイレはベッドから近いほうが好き”くらいに留めておく

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どんな些細なことでもいい

どんな些細なことでもいいじゃないですか。

「階段に手摺を着けたいんです」

「トイレに鍵をつけてください」

いいんですよ。そこから密なコミュニケーションに発達していくんです。

しかし我々設計者やプランナーも、ゼロから「なにか要望はありませんか」などと手ぶらで構えているつもりは毛頭ありません。お客様の乗っている車種や腕時計、お宅にお邪魔した時のカラーやインテリア、靴の種類などあらゆる観点からヒントを探しています。それにコチラから一つずつ質問することで、お客様が考えていることを、話して頂きやすくするように務めています。

要望はどんどん伝えましょう、とは書きましたが、プロがいますので何も臆することなく安心して注文住宅での家造りを楽しんで頂ければ良いかと思います。

 

ここまで読んで下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。

みなさんの夢のマイホームにとって少しでもお役に立てれば幸いです。

今日はこんなとこ!おしまいっ

 

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