みなさんこんにちは。愛とロマンの男マーカスです。今回は戸建住宅を新築する際の「配置計画」について気をつけるべき点をご紹介します。
周辺環境も良し!高さ制限も良し!用途地域も問題ナシ!防火地域や準防火地域も確認済み!危険災害区域にも該当なし!宅地造成規制区域にも該当なし!etc… といろいろ確認してきてオーケーだった場合に、さぁいよいよ住宅の計画ですね!
「玄関はココ」「リビングはこの辺にして、〇〇畳くらいは欲しいし、見晴らしが良い方へ大きな窓を付けて…」「キッチンはココで、広々としてパントリーがあって…」「お風呂はこの辺からは海が見えるようにして…」と、実際に土地に立ってみていろんな想像をしていることでしょう! とっても楽しいですよね?!わくわくしますよね?! このようにどこに何を計画しようという初期段階が「配置計画」です。
配置計画って何?
配置計画というのは、土地の中の「どこに建物を建てるか考えること」です。広い敷地にテキトーに建物を建ててしまうと、通りにくいとか日当たりが悪いとかプライバシーがないとかっていう失敗のもとになるのでとっても重要です。
いざ土地に建物を計画しようとして、土地に立ってみた瞬間!ココで疑問が…。
「アレ?お隣のお宅のリビングから我が家って丸見えなんじゃない?」「見晴らしが良い方向には道路もあるし人通りも多いけど…」「駐車場を入り口付近に配置すると、玄関の場所ってどこ?」「付近に大きなマンションがあるよ。3階や4階のバルコニーから我が家って丸見えになるんじゃ…」「お風呂から海が見たいのに、お隣のリビングから丸見えじゃん」
このように、土地によっていろんな得手不得手があります。それらを確認しながら、建物の計画を進めていくこととなりますが、まずは土地の中でどこに建物を建てるのがベストなのか検討するところから始めましょう。
駐車場の位置を決める
土地にクルマが入る場合には駐車場から決めていくと割とスムーズに決まっていきます。
アメリカなどのように道路が広くて垣根もなくて道路のどこからでも入れるのであれば建物の配置を決めてから駐車場を決めても良いでしょう。しかし日本の場合、よほど良好な土地でないと「駐車場の位置はどこでも良い」なんてことは少ないと思います。
今回は大半の住宅事情を考慮してまずは駐車場の配置決めから見ていきたいと思います。
駐車場は以下の点に注意しましょう。
・駐車するクルマの向きは、頭から入れる方が良いか、バックから入れる方が良いか
・クルマを出す時は出しやすいか
・バックで出る場合の見切りは大丈夫か
・切り返しが必要か
・運転席側、助手席側にそれぞれ60センチ以上の隙間が確保できそうか
・荷物を降ろす際のスペースは確保できそうか
・駐車場から玄関まで近いか
・駐車場に屋根を設けない場合日当たりが良すぎていないか
・駐車場が急勾配となっていないか
これらをチェックしておくと、スムーズに住宅の配置も決まってきます。
住宅の配置を決める
土地の用途地域によって高さ制限などが違ってきますからケースバイケースではありますが、概ね以下の点に注意するようにしましょう。
・各種斜線制限などの法規制に触れていないか
・電気やガス、水道などの引き込みは無駄などの問題がないか
・排水計画に問題がないか
・屋根が越境しそうなほど土地の境界線ギリギリに計画していないか
・日当たりは良いか
・風が抜ける位置か
・周囲から死角になるような箇所がないか
・住宅への誘導に情緒が感じられるか
これくらいです。
少なっ!て思いますよね。
少ないです。この時点では細かな箇所は確認しすぎないでも大丈夫です。問題はココからです。
住宅の間取りを決める
建物の配置を計画する際、並行して検討するべき点が間取りです。間取りは建物のデザインや雰囲気、それに使い勝手にも直結しますので、それらを総合的にチェックしながら決めていきます。
間取りについては別シリーズで詳しく紹介していきますので、今回は配置計画の観点から注意しておくべき点をいくつかご紹介しましょう。間取りをどういうふうに計画するかで上で挙げたようなデメリットや不得手の箇所をカバーできることがほとんどですが、それは土地毎に頭をひねって知恵を絞り出す作業です。ここでは一般的に考えられそうな事例のみのご紹介となります。
ですがこれだけでも知っておくと便利だと思いますよ。
・リビングなどに大きな眺望を求める場合、見える景色に隣家の生活風景が含まれていないか
・駐車場がある場合、玄関がクルマと離れすぎていないか
・交通量が多い道路などから家の中が丸見えじゃないか
・必要な日照は確保できそうか
・浴室のプライバシーを気にしすぎて、防犯上、周辺から完全な死角になっていないか
・建物のメインとなる側にエコキュートやエアコンの室外機を置くことになっていないか
・建物のメインとなる側に勝手口など「裏」を感じさせる要素が含まれていないか
・電気やガスのメーターの位置が検針しやすい位置にあるか
・土地に対して「余白」が感じられるか
・「余白」を意識しすぎて土地に生活動線にもなっていないようなデッドスペースが生まれていないか
……絞り出してみましたが、やはりケースバイケースで考えるべきでした…。あまり有益な情報を書けませんでした。ゴメンナサイ(。ŏ﹏ŏ) なかには「?」な項目もあります。
コレにさえ注意すれば大丈夫!とかあり得ないし。正解がない難しいテーマを選んじゃいました。ほんと申し訳ない…。
まとめ
配置計画は土地の環境に大きく左右されます。可能であれば土地に一日中立ってみて、日の入り方、人やクルマの通行、風の抜け方、それらを肌で感じてプランニングに活かすべきですね。
いろいろと書いてきましたが、極論、
土地の得手不得手を分析してケースバイケースで検討すべき!
…なんだソレって感じですが、これもひとつの結論ということで勘弁してください…。
ここまで読んで下さった皆さん、こんなんで本当にすみません。配置計画の観点からの間取りなんていうのは本当に正解がないもので、沼に足を突っ込んだ感じがして身震いしちゃいました。だってテキトーなことは言えませんし、人によって基準が違うんですもん。
間取りのアイディアは別の機会にご紹介します。
建物は美しくあるべきです。住宅は情緒があるべきです。それらを念頭に、配置計画では「余白」を考えていくことが意匠設計で失敗しない重要な点と言えそうです。
今日はこんなとこ!おしまいっ ほんま堪忍やで
コメントを書く