こんにちは!愛とロマンの男マーカスです!
SUVの人気が止まりませんね。若者のクルマ離れと叫ばれていますが、本当にそうなのでしょうか。
わたしの周りには、ランドクルーザーやパジェロやサーフなど古い車をレストアしてでもカッコよく乗ってる若者で溢れています。
その中でもジープ・ラングラーの人気がうなぎのぼりです。
SUVというのは〈スポーツ ユーティリティ ヴィークル〉のことで ”スポーティな多目的自動車の総称”です。
ラングラーはSUVではなくクロカンに分類されるほうが良いかもしれません。
冒頭でもあったように「ジープ・ラングラー」の人気は右肩上がりです。新型ラングラー(JL型)も発売され、ますます人気が高まってきています。
旧型ラングラー(JK型)でさえ中古車の市場価格はずっと横這いです。
旧型ラングラー(JK型)は晩年に値上げが行われました。それも一度ならず二度までも…。(2018年2月と4月に値上げが行われました)
現行型(2007年発表)となって10年弱経過するモデルが、値上げですよ?信じられます?それでも売れるということなんでしょうね。
アメ車の販売車数はラングラーがダントツで一位だそうです。本国では去年(2017年)の年末に新型ラングラーが発表されたにも拘わらず、値上げとは….。
ジープ・ラングラー!なぜ、そこまで人気なのか!?その独特な雰囲気を纏う魅力に迫っていきたいと思います!
旧型ラングラー(JK型)に乗っているオーナー目線で旧型の良いところも悪いところも含め、リアルな声をお届けします。
インターネットを見てもわたしが購入前に知ることが出来なかった情報を、出来るだけ詳しくご紹介できればと思っていますので、新型を購入する際にも旧型を知っておくことにより「新型はどこが進化したのか」「どこが良いのか」等がわかり、購入意志に結びつくかもしれません。
始めに断っておきますが、ラングラーは決して万人受けするクルマでないということはお伝えしてこうと思います。
ラングラーってこんなクルマ①
ラインナップについて
左側がサハラで、右奥がスポーツというグレードです。そして左はショート、右はアンリミテッドというラインナップです。現行で販売されている旧型ラングラー(JK型)は主に2ラインナップで、それぞれに2グレードが用意されています。
新型ラングラーはJL型とし、省きます。
モデル
・ジープ ラングラー ※(2018年8月時点でジープジャパンHPに未掲載)
・ジープ ラングラーアンリミテッド
グレード
・スポーツ(国内ではアンリミテッドのみ選択可)
・サハラ
アンリミテッドというモデルは簡単に言うと「4ドア」のモデルです。
単に”ラングラー”という時はショートモデル「2ドア」モデルのことを指すことが多いです。
(2019年JL型が発売され、ショートモデルは受注生産とのことからラングラーは4ドアモデルのアンリミテッドを指すことが多くなっているようです)
(※2018年8月現在:ショートモデルはジープジャパンHPのラインナップから消えています)
「スポーツ」は簡単にいうと「屋根とフェンダーが樹脂」のグレードです。
「サハラ」はその上位版にあたり、簡単にいうと「屋根とフェンダーがボディ同色塗装」のグレードです。
サハラはスポーツに比べ以下が異なります。
・17インチから18インチアルミホイールへ(2018年からすべて18インチに統一しています)
・ヘッドライトとセブンスロットグリルにシルバーリングのアクセントがつきます。
・シートが専用デザインで、オプションで革シートに変更可能です。更に前席シートヒーターも選択可
・オーディオでは重低音専用スピーカーのウーファーが付属します。
・エアコン吹き出し口がシルバーアクセントとなります。
わたしが感じている違いは簡単にいうと《スポーツは荒野をアグレッシブに疾走系》 《サハラは舗装路を軽快に駆け抜け系》だと思っています。
「スポーツ」はフェンダー部分は樹脂ですから、石や草木で傷がついてもヘッチャラな気がしますよね!(実際に傷がつくと、めちゃくちゃヘコみますが…)
それ以外には、パワートレインに違いはありません。(新型(JL型)はスポーツとサハラではパワートレインに違いがあります)だから走りの感じはタイヤの違い以外は全くの同じなのです。
ユーザーは御自身のメインの使い方を想定して「スポーツ」が良いか、「サハラ」が良いかチョイスして良さそうです。
グレードによる35万円という差を高いと思うか安いと思うかは、個人でバラツキがあるようです。しかし売れ筋は「サハラ」なんだとかww
わたしはラングラーと言えば、豪快に乗り回す系のクルマだという認識なので断然スポーツ派です。フェンダーが黒の樹脂ってそれだけでもワイルドじゃないでしょうか。
ラングラーの見た目について
ラングラーはなんといっても外観のデザインが特徴的です。
伝統的なセブンスロットグリルに丸目のヘッドライト、4本のタイヤは大きく、そしてボディからハミ出しまくったオーバーフェンダー。
台形のホイールアーチ。そして背面にはスペアタイヤを背負っています。
ボディは「空力などナンセンス」と言うかのごとく角ばったデザインで、フロントガラスはほぼ垂直に切り立っています。
屋根はフラットなので、まるでベッドのようです。
フロントバンパーの奥行きは30センチくらいもあり、まるでベンチのようです。
この伝統的スタイルはジープ発祥の頃より変わっておらず、クルマが便利で未来的になっていく中で、ラングラーは確固たるポリシーを持ってそのスタイルを守り続けてきた印象があります。
現代までいろんな時代を駆け抜けてきたデザインだからこそ、《今も昔も変わらない》ノスタルジーを身にまとったような魅力に溢れている。
数値で表してみる
数値で表すと旧型ラングラー(JK型)のボディサイズは
・長さ:約4m70cm(アンリミテッド)
・幅 :約1m90cm
・高さ:約1m85cm
簡単にいうと長さは大型ミニバンより20cm短く、幅は大型ミニバンくらい、高さは背が高い軽自動車や大型ミニバンよりちょい低いくらいです。
ラングラーは大きいの!?
「ラングラーって大きいんでしょ?」と思っていた方も多いかと思いますが、実はミニバンより一回り程小さいんです。
わたしはよく周りから「よくあんな大きなクルマ運転できるねぇ」とか言われますが、どうして大きめに見られるのかなぁと考えてみると
・大きく張り出したオーバーフェンダー
・大きなタイヤと大きなタイヤハウス
・最低地上高(地面との隙間のこと)が高い
この3つがラングラーを大きく感じさせる要因だと思いました。
確かに、ボディよりもタイヤがハミ出ているので普通のクルマよりも幅があるように見えます。
人の腰くらいまであるような大きなタイヤを履いていますから、それに見合う大きさのクルマなんだと錯覚もするでしょう。
そしてボディが地面から高い位置にあることで、高さがあるように感じてしまいます。
また同カテゴリのクルマだと、ランドクルーザーやランドクルーザープラド、FJクルーザーなどが挙げられますが、道路ですれ違ったり横に並んだりすると、ラングラーの方がひと回り以上小さく見えてしまいます。
実際に、居住スペースはこれらの国産車よりも狭いです。乗ってみるとわかりますが、意外と「室内コンパクト」なんです。
それは良くも悪くもフェンダーが張り出しているデザインが関係していると思います。
考え方としては「張り出している」んじゃなくて、「ボディが削り取られている」と表現した方が適切かもしれません。
コンパクトと聞いてマイナスに感じましたか?
わたしは乗っていて一度もマイナスに感じたことはありません。
わたしは身長が180センチほどありますが、窮屈だと思ったことはないからです。
それもそのはずですよね。
だってビッグサイズのアメリカンたちが乗るんです。我々日本人にとって狭すぎることなんてないと思いますよ。
室内にはロールバーが露出していて、いたるところが「ギュッと詰まった」感があります。
うまくは言えませんが、「スカスカ」感は微塵もありません。
ラングラーは国産SUVと変わらない大きさです。
ラングラーは目立つ
良くも悪くもラングラーは目立ちます。黒でも白でも目立ちます。
昔はそんなこともなかったかもしれません。角ばったデザインのクルマばかりでしたからね。
それが”燃費”や”未来性”を意識して空力に有利な流線型のクルマが目立ってきたおかげで、”変わらないクルマ”が”一風変わったクルマ”として人々の目に新鮮さを容して映し出されるのですから、とても皮肉なお話です。
わたしは旧型ラングラー(JK型)に乗っていて、よく声を掛けられるようになりました。
しかも昔ラングラーに乗っていたというご年配の方や、同じ現行ラングラー乗りの方々にです。クルマでこんな交流が生まれやすいのも多くのファンを魅了し続けたクルマであることを物語っています。
あと、クルマに全く詳しくない女性からの認知度もあります。ジープ=カッコいい そんな方程式が成り立つんだと感じました。
近所でもわたしはクルマが好きでオシャレに乗りこなしている人と写っているようです。(これは自意識過剰ではなくて実際に言われています)
自身はオシャレでもなんでもないので、少し恥ずかしい思いをしています。
ジープのブランド力は世間のイメージに対して影響力があるということがわかります。
ジープ=カッコいい そんな方程式が成り立つ
走り・乗り心地について
評論家でもなんでもないので、いちユーザーが感じたこと程度として聞いてください。
乗ってみると意外と普通
これは乗ってみて一番意外だったところです。
ガタガタうるさいとか、走り出しにモタツキがあるとか、踏んでもスピード出ないとか特に変な部分はありません。
運転していて車幅やタイヤ位置が掴みにくいとかもありません。拍子抜けするくらい普通に乗れます。
因みにわたしは、日産Zやジューク、外車でいうとマスタングやミニクロスオーバーに乗ったことがある程度で4WDに乗り慣れているわけではありません。
ラングラーのブログ記事などを読んでいるとよく「カーブを走行中に”ロールする”」というキーワードを目にしますが、わたしにはまったくわかりませんでした。違和感なくカーブをなんなくクリアします。
回転半径が大きい
カーブと言えば、Uターンには注意が必要です。なんと回転半径が7m以上あります。
Uターンするときは、確実に切り返しが必要です。
道が狭い日本では駐車場に入れるときにも、注意が必要かもしれませんね。しかし、一回の切り返しだけなので、わたしは苦に思ったことはありません。
「意外と普通だ」とは書きましたが、これらは身長180cm弱の男の意見です。
女性ですと、アクセルとブレーキの操作感に違和感があると思います。よくレビューなどで書かれていますが、確かにアクセルペダルとブレーキペダルが離れすぎていて、右足のかかとを床に固定した状態ですぐにはペダルの踏み変えが難しいようです。
国産車に乗り慣れている人にとって、この部分をどう捉えるかは、運転するストレスに直結するのでとても重要な問題です。
しかし、この問題を解決する手段があります。
タイガーオートさんなどでも紹介しているように段差解消キットが販売されているので、どうしてもの場合には取り付けを検討してみるのも良いかもしれませんね。
ペダルが遠かったり、切り返しが必要な時があるが、ストレスに感じるほどではない(主観がかなりありますが…。)
目線が高い
ボディサイズこそミニバンと同等程度ですが、座席位置は全然高いです。
すれ違うと、ミニバンのドライバーよりも高い位置に座っていることがわかります。
そのため視界も良好で運転は非常にしやすいと感じました。しかし裏を返せば、頭上のクリアランスはあまりないということですね。
パワー不足感はないが…
パワートレインは3.6LのV6エンジンを積んでいます。
一般的認識では十分すぎるくらいのビッグエンジンです。ですが、ラングラーは2t以上の車重があります。
乗っていると、「このボディを軽快に動かそうとするとこれくらいの大きなエンジンが良いのだろうな」と思えます。
しかし、坂道や荷物を大量に積んだりした状態だと、物足りないと思うことが多々あります。
踏めば、かっ飛んで行くのでパワーは十分なのですが、高回転(3000回転くらい以上)域まで引っ張らないといけません。
トルクがない感じがするので、軽快さはV8のランドクルーザーやマツダCX5のディーゼルに引けを感じました。
高速での追い抜きや、合流ではパワー十分です。
トルクが太ければもっと良い
変速のタイミング
5速オートマはあまり頻繁に変速してくれません。
これは、アクセルの踏み方によって大きく変わりますので、全てに当てはまるわけではありませんが、基本踏みっぱなしでは引っ張りすぎる傾向にあります。
(※2012年にマイナーチェンジでDOHCエンジンに変更になりました。)
1stと2ndはあまり変化がありません。2ndでもなんなく発進できます。2000回転まで回すと変速していく感じです。
エンジン音はアメ車らしからぬ「シューン」という音で回転が上がるにつれて音は大きくなります。
55km/hくらいでアクセルを戻すと3rdから4th(トップ)にギアが変速します。
それまでは2ndと3rdで引っ張る感じです。
ストップアンドゴーを繰り返す渋滞や30km/hくらいのスピードはあまり得意ではないみたいです。
そして80km/hを超えたあたりでアクセルを戻すと4thから5th(オーバートップ)にギアが変速します。
この時点で1100回転くらいです。エンジン音の「シューン」はあまり聞こえず、マフラーからの低音が室内に響きます。
信号が青に変わり左右どちらかにハンドルを切りながら発進したときラングラーの独特なクセを発見しました。
ハンドルを戻して直進状態にしないと変速しません。
カーブ中はどんなにスピードを上げても1stや2ndで引っ張ります。3500回転でも4000回転でも変速しません。
普通に運転している分には特に気になりませんが、左右に曲がった先が高速ゾーンだったとき、ある程度の加速が必要になりますが、そんなときに1stで引っ張りすぎるので違和感を感じます。
でもこれは、ラングラー特有の問題なのかもしれません。オフロード走行時を想定した策なのかなと思っています。
例えば、岩場などハンドルを切った状態で意図せず変速してしまうと挙動が乱れて危険な状態となってしまうからではないでしょうか。(オフロード未体験なので完全に推測です!)
5速オートマはあまり早くに変速しないので、引っ張りすぎる時がある
足回りが硬い
クロカンにありがちなユサユサ感は全くありません。
道路の状態を的確に伝えてきます。
スポーツの17インチホイールですら硬いので18インチホイールのサハラはもっと良いと思います。ですので、道路の凸凹で同乗者が酔ってしまうということはほぼないでしょう。
因みに、FJクルーザーのノーマル足回りのモデルに乗ったことがありますが、ユサユサ感はFJクルーザーの方が大きかった記憶があります。FJクルーザーはブレーキングで停止した時しばらく揺れ続けますが、ラングラーは揺れません。
ユサユサ感は全く無い
大きなタイヤがゴロゴロ回っている
アホな見出しですみません。
でもホントです。
発進時アクセルをそっと踏み込むと、エンジンが「ズゴォアァー!」と奥の方から図太い音を轟かせますが、そのときに足元で大きなタイヤが「ゴロンゴロン」と動き出すのを感じ取ることが出来ます。
これはクロカンに乗っているなぁ!という一種の満足感というか高揚感のようなものを感じることが出来る瞬間です。
まとめ
ここまでいかがでしたか??項目こそ少ないものの、出来るだけ詳しく書いてみました。
以下ここまでのポイントをまとめると
・どんなクルマにも似ていない独特の伝統的デザイン。
・ラングラーは大きすぎることはない。
・とても目立つ。ラングラー=カッコいいという方程式が成り立つくらいジープのブランド力を感じる。
・意外と普通に乗りこなすことが出来るが、アクセルなどのペダルの踏み変えにやや難あり。
・目線がとても高く視界良好。運転がしやすい。
・坂道などでは多少パワー不足を感じる時がある。不便というほどではないがトルクが太いともっと良かった。
・高回転まで回さないと5速オートマはなかなか変速しない。アクセルを緩めるなど変速を促せば良いかも。
・足回りが固く、揺れないので同乗者は酔いにくくてイイ。
ジープラングラーJK型の購入検討の際、少しでも役に立てて頂けると嬉しいです。
ここまで読んで下さった方々、本当にありがとうございました!
今日はこんなとこ!おしまいっ!
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